MiSightの院内講習を受けました。

MiSightは は、デフォーカス組み込み型の近視抑制コンタクトレンズ としてすでに認可済みです。
ただし、「医師がe-learningを受講→スタッフ全員がメーカー主催講義受講」が必須条件であったため、処方可能となるまで半年以上かかってしまいました。。


当院では、シード1dayPureを近視抑制ソフトレンズとして処方してましたが、このレンズはEDoF型の老眼治療という位置づけであり、近視治療はオフラベル使用という感じでした。
その点、Misightは近視抑制コンタクトレンズとして認可を受けており、それがまた上記処方制限の所以でもあります。


以下、両コンタクトの比較をします。

両コンタクトの比較
項目 MiSight 1 day(CooperVision) 1dayPure EDOF(SEED)
光学方式 Dual-focus(デュアルフォーカス)/デフォーカス型 EDOF(Extended Depth of Focus:拡張焦点深度)型
基本思想 遠方矯正と近視性デフォーカスを別々の光学ゾーンで作る 高次収差などを利用して、網膜像の焦点深度を連続的に拡張する
レンズ構造 同心円状の4ゾーン。遠方矯正ゾーンと治療ゾーンを交互に配置 「Annual Rings(年輪)」のように、異なる光学成分を多数のリング状に配置
度数・光学特性の変化 矯正ゾーンと治療ゾーンの境界で、光学作用が比較的明確に切り替わる 単純な二重焦点ではなく、光学特性が連続的・非単調に変化する
中心部 遠方視力を補正するDistance Correction Zone 遠方視を確保しながら、EDOF光学系の一部として機能
治療光学 治療ゾーンで約+2.00 Dの近視性デフォーカスを形成 選択的な高次球面収差(Higher-Order Spherical Aberration)などを利用し、焦点深度や網膜像質を調整
焦点のイメージ 遠方矯正焦点と網膜前方の治療焦点という複数の焦点群を形成 1点または2点の焦点ではなく、前後方向に焦点深度の広い光学領域を形成
主な近視抑制刺激 網膜前方に意図的な近視性デフォーカスを形成する 網膜上~網膜前方の像質を維持しつつ、網膜後方の像質を低下させるような網膜像質の制御を狙う
加入・デフォーカス量 治療ゾーン:約+2.00 D Low/Middle/High の3タイプ。概ね+0.75 D/+1.50 D/+2.25 D相当の焦点深度設計
小児近視治療としての国内位置づけ 近視進行抑制治療用として国内承認あり。近視の視力補正と進行抑制を目的として使用 国内では基本的に遠近両用コンタクトレンズとして承認されており、小児近視進行抑制を目的とする使用は適応外使用
両コンタクトの設計思想の違い

MiSight:網膜前に約2 Dの像を作る。
1DayPureEDoF:網膜前方の像質を比較的良くし、網膜後方の像質を比較的悪化させる。

両コンタクトの瞳孔径による遠近配分の違い

MiSight:瞳孔径によって「遠方視と近方視」の比率がかなり変わる。
1DayPureEDoF:瞳孔径によって、遠方視と近方視」の比率があまり変わらない。

ここに両コンタクトの設計思想の違いが大きく表れている。

両コンタクトの近視抑制効果

効果に差異がないというのは、ここで書いた通り。

両コンタクトの価格

MiSight:6000円
1DayPureEDoF:3000円


処方上の説明&留意ポイント
  • 10時間以上6日以上の必要あり
  • 過矯正にせず、低矯正にとどめる
  • ハログレがでることもある

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