マイナカード考

世上「マイナカードやめて、紙の保険証に戻せ」やに聞くが、そ、それは困る❗❗
 
現行の保険証スキャンは、不正確きわまる。
殊に、斜行透かしが入っていたり、罫線多用されるとお手上げだ。

マイナカードならデジタルに取り出しできて、後処理も楽😀


ただ、気になる点あり、「●橋さん」が多発する。
JIS第二標準までしか使用しないので、「髙」は変換できんらしい。
あまつさえ「文句あるなら保険者に言え、しらん💢」という態度である。

 

まぁ、マイナカード推進の本意は「デジタルハイウェイ」でも、「国民の利便性向上」でもない。
あくまで「●省の●」が第一義なのであるからして、名前の扱いなど、どーでもいぃんだろうとは知れる。やんぬるかな。。

近視治療用の点眼薬アトロピンの至適濃度

LAMP study[1]を読みました。

①近視抑制効果は濃度依存的なのか?
②作用と副作用を考え、至適な濃度はいくらなのか?

を調べた論文です。

①の答え

近視抑制効果は濃度依存的である。

②の答え

考察はあ~だこ~だと総花論に終始。ので、私的感想は以下のごとし。

1年目は0.05%でバシっときかせる。
2年目以降は濃度差の影響が減ってくるので、0.01%でもいいんじゃね?

当院では、院内調整して0.01%、0.025%、0.05%を用意しているが、0.05%だとまぶしいという人がいる印象である。

1.Low-Concentration Atropine for Myopia Progression (LAMP) Study

ICLについて

ICL(Implantable Collamer Lens)に関する質問が多い。
多焦点IOL(Intra Ocular Lens)と混同している方も多い。

各々、以下の通り。

ICLIOL(白内障手術)IOL(屈折矯正)
適応年齢21歳~45歳60歳以上45歳以上
白内障治療&予防になるか?×
LASIKの代替となるか?×
遠方視力の改善
追加的治療か?××
What Is the Difference Between ICL and IOL? から引用。

 

「ICLのここが知りたい -基本から臨床まで- 2021.4月号 OCULISTA 」によると

屈折矯正手術はエキシマレーザーを使用したLASIKが中心であったが、この10年ほどでLASIKの症例数は約1/10にまで減少した。その一方でICLが急速に増加している。

LASIKでは矯正度数に限界があり、近視への戻り、ドライアイ、ハロー・グレアといった問題があるのに対して、ICLではこれらの問題点がなく、いわばLASIKの欠点を補完した手術といえるからである。

LASIKはやり直しがきかないが、ICLでは万一のトラブル時や見え方に不満がある場合には抜去すれば元に戻せるという点が、手術を受ける側の安心感にもつながっている。


上記に加え、LASIK減少は、銀座眼科事案の影響が大きいように思う。
清水公也先生が、

なぜ、ICLがLASIKのように注目されなかったのか?

形骸的であったLASIK手術のライセンス制度に比べて、ICL手術は眼科専門医、かつ学会の講習や認定手術を経てライセンスが付与される等導入のハードルが高いこともICLの普及がゆるやかであった一因かもしれない.

と述べておられることと、相通ずる。

遠近両用コンタクトの遠近視力

遠近両用コンタクトは同一スペックでも、メーカーにより自覚視力が異なることがある。
そこで、n=1(50歳、正視眼)で実験した。

遠見視力近見視力
CLなし1.20.2
アルコン デイリーズトータルワン遠近 ±0+2.5付加10.4
ボシュロム 1Dバイオトゥルー遠近 ±0+2.25D付加10.4
クーパービジョン マイディマルチ  ±0+2.5D付加0.81.0
各社レンズ別の遠見・近見視力

「クーパー マイディマルチ  ±0+2.5D付加」は近見視力がとてもよい。
CL上オーバーレフでは、-0.5D相等となる。他2社は±0。


レンズ設計を調べてみると、

・クーパーはレンズの中心に遠見度数、周辺に近見度数を配置[1]
・アルコンはレンズの中心に近見度数、周辺に遠見度数を配置[2]
・ボシュロムはレンズの中心に近見度数、周辺に遠見度数を配置[3]
という違いがある。

 
「クーパー マイディマルチ」は近見を強くし、他社と差別化を図ったのかも?である。


1.45才からの大人コンタクト|遠近両用コンタクトレンズ |バイオフィニティ® マルチフォーカル -| クーパービジョン (coopervision.jp)

2.Dailies TOTAL1® Multifocal Fitting Guide and Specifications (myalcon.com)

3.メダリスト® マルチフォーカル|ボシュロム・ジャパン (medalist.jp)

2023/6/142023/6/14追記

SeedPureEdof ±0+2.25D付加→遠見1.2 近見0.2