「パキコロイド症候群」は、眼科のbuzzFeedである。
pchychoroid=pachy(厚い)+choroid(脈絡膜)から日本語では「脈絡膜が分厚い症候群」
以下、日本の眼科[1]から引用します。
中心窩脈絡膜厚が 200〜250 μm 以上で,Haller 層血管の拡張に加え,IA で
脈絡膜血管透過性亢進所見を認め,RPE の異常を伴い,眼底に drusen が少ないという特徴を有するものとされている。
しかしながら、
最も重要であるはずの,脈絡膜厚の増大所見についても,絶対的な数値基準が設けられていない[1]
PSD(Pachychoroid spectrum disorder) という疾患概念が Freund らによって提唱され,多くの研究者から賛同を得ている。何故ならば,後述の CSC,pachychoroid pigmentepitheliopathy (PPE),pachychoroid neovasculopathy (PNV)や PCV といった PSD の病型を,一連の変化に基づく同一スペクトラム上の疾患である可能性を示したからである。
従来から、陳旧性の中心性漿液性網脈絡膜症が、将来の黄斑変性疾患の足場になるということはいわれていたのを、OCT所見をもとに「スペクトラム」として定義しなおしたという感じかな。
いつも思うが、海外の研究者はこういった「概念」「フレームワーク」をバーンと打ち出すのが得意だ。日本人研究者や、臨床医はそれらを追っかけるのに必死で、身内で重箱の隅をつつくような定義ごっこをしている印象がある。
国民性の違いかな?違いなんやろうな。。
[1].日本の眼科 92:5 号(2021)