2021/10/14(木曜日)、金沢医科大学 佐々木洋先生の講義を受講した。
レンティスコンフォートはハロー、グレア、スターバーストが発生しにくいため、夜間運転する人に適応があることは以前にも書いた。
講義の概要
講義内では、他レンズとの比較画像をシミュレータで作成し発表されていたので掲示する。
上記画像の見え方を要約すると、
- 単焦点はハローグレアはあまり出ない
- 2焦点は強いハロー
- 3焦点は中心部に比較的強いハロー
- 焦点深度拡張型はスターバストが強い。
- 連続焦点型は ハローとスターバースト両方が強い。
- LENTISは単焦点と変わらない。
しかも、レンティスのハロー、グレアの経時変化は以下のように、1ケ月以上経過するとほぼ消失するとのことである。
単焦点レンズとの距離別の視力比較は、全距離で単焦点レンズを上回る成績である。
講義の結論
- グレアハローが少なく、全距離視力で単焦点レンズを上回っていて、保険適応できる。
- 「単焦点レンズしか使用できない症例以外すべて」が適応である。
当院でもレンティスコンフォートを紹介しているが、実際には、単焦点か通常の自費の多焦点を選択する人が多い。なぜかな?
あと、個人的に参考になった点は
- マイクロモノビジョン(左右差を±0.5Dから±0.75D)を採用する満足度が向上する。片眼手術後に患者さんに選んでもらう。
- 乱視が残ると患者さんの満足度が低くなるので、トーリック型のレンティスコンフォートを選ぶべし。