厚労省は「オンライン資格認証の次は電子処方箋」というが、自力ベンダーにとって実施は困難を極める。
1.オンライン資格認証の場合は、機器を手順書通りに設定すればxmlが受信できた。IPv6とかルータの設定がややこしいくらい。
2.電子処方箋の場合は、自分で処方箋データをxml化して送信するので、設計仕様書や他人作のxmlを解読する必要がある。
3.電子処方箋署名モジュールを自作するならRSA暗号、PKI、OpenSSLなど理解・把握したうえでコーディングする必要がある。
オンライン資格確認と違って、ほとんど事例が見当たらぬ。
ホンマにできるんかぃな?!
ヤだけどORCA使うか😥。。と思って調べると
どうやら、ORCAも電子処方箋署名モジュールは外注しているらしい。厚労省も業者紹介してる。
「なぁ~んだ」と思って、各業者に問い合わせたら、ほぼ以下の返答の如し。
署名サービスの販売は、電子カルテ・レセコンの開
発・SIベンダー様に対して販売をしております。
そのため、貴社に導入されています電子カルテまたはレセコンベンダー様に導入のお問い合わせを頂きたくよろしくお願いします。
自力ベンダー相手だと、サポートで割合わんのだろう。
かろうじて、以下3社のみ提供してくれそうだと判明。
言語 | 価格 | 感想 | 対応 | |
A社 | java | 6K/y サブスク | exeにcsvファイルの引数を渡せば、署名付きxmlを返してくれる | 質問には一応答えてくれる様子。ドキュメントが充実している。 |
B社 | ? | 22k買切 | dll型式で取り込み可能 | WebORCAを自力実装した人にのみ売ってくれる。個人対象のサポートは一切ない。 |
C社 | C++ | 16K位買切 | 試用したがエラー発生。謎 | 秘密保持契約書まで結んだが、自力ベンダーだというと、引かれてしまった。 |
ここで、A社製品をググって、電子処方箋 導入記 をみつけた。
この先生は、黎明期の紙の電子処方箋時代から取り組んでおられる由で、小生質問にも丁寧にご返答いただきました。
直接お会いしたことはないものの、自作カルテの先達と感じ入っております。改めて、御礼申し上げます。
勝手連的に記事をまとめると
1.確定前電子処方箋xml
- 院内カルテのcsv処方箋を、電子処方箋管理サービス記録条件仕様_処方編、一般処方名マスタ、用法マスタ に従って作成する。
- 文末の改行は\nにする。
- 電子署名処方箋モジュールに渡す。
- 得られた電子署名付き処方箋xmlをBase64でエンコードして、PrescriptionInfoというxmlエレメントにいれる。
- 必要なxmlエレメントを上下付加する。
- ファイル名は EPSsiPIR01req_xxxxxxxxxxxx.xml ( xxxxxxxxxxxxは12~ 20桁の数字アルファベット)
2.重複チェックxml
- 1と大筋同じ。
- ファイル名は EPSsiDMP02req_xxxxxxxxxxxx.xml
3.PDF要求xml
- 1.のresで帰ってきたPrescriptionIDを挿入する。
- ファイル名は EPSsiPIR06req__xxxxxxxxxxxx.xml
reqフォルダに上記のreq xmlを置くと、resフォルダに返答がかえってくる。
resエラー時には、医療機関等ONSサービスデスクに問い合わせると教えてくれることがある。(ただし、放置のこと甚だ多し)
とりあえず、上記手順で成功したので、まずは一安心の二歩手前。
次は、電子処方箋署名モジュールを自作してみる。