iFaceのZoom講義を受けました

iFace本社はカナダですが、製造はアルゼンチンかも?で同国からのZoom配信。
👉アルゼンチンは美容大国らしい。

 

アラガンの実技演習は既に受講しており、今回はお手入れとか、注入物の処理みたいな話でした。


ただ、男性のアルゼンチン英語は、ほとんど分からんかったとです。
女性の方はまだ分かる。。

当院にくる外国の方にもいえるが、英語が母語でない場合女性のしゃべくりの方が聴きとれる。
なぜか、話も疎通する。

コニュニケーションに関する言語中枢は、Femaleがかなり優秀なんでは?と感じた次第。


●取り扱い説明書

●S1 iFaceSimulator VIDEOS:

実践フィラー注入テクニックを読みました。

前回のジュビダーム講習で、岩城佳津美先生著「実践フィラー注入テクニック」を勧められたので読みました。


講習で実習したMDコードの各部位の動画は以下の通り。

↑ただ、講習内容とは、やや異なるような気もする
MDコード以外に、ガルデルマ社のTrueLiftメソッドが紹介されていました。


いきなり身内で治験するのもどうかと思うので、まずは顔面シミュレータで練習することにします。

Juvederm講習(2)

皮膚層ごとに、手技を使い分ける。

皮膚層ごとに、ジュビダーム種類も使い分ける。

MD-Codesという標準化コードがある。

眼周囲のMD-Codes

ティアトラフ周辺の血管走行に要注意。

修了書いただきました~!

Juvederm講習(1)

特徴

  1. 眼科ヒアルロン酸と違って、架橋しているため「なめらかな凝集性ゲルが形成される」
  2. 架橋度、高分子・低分子比率をいじって、弾性・凝集性・吸水性が異なる製品種を作り出している。

物性

①リフト力(=弾性+凝集性)
  • 弾力(Elasticity)とは、「変形した物質が元の形状に戻る性質」
  • 凝集性(Cohesivity)とは、「一つにまとまろうとする性質」
  • 両数値が高いほど、「リフト力」が高い。
②吸水性

 

  • 吸水性(Gel Swelling)は「注入後に水分を吸って膨れる程度」
  • 低いほどよい。

製品比較

 

製品名Juvederm Vista Ultra XCJuvederm Vista Ultra Plus XCJuvederm Vista VOLITE XCJuvederm Vista VOLBELLA XCJuvederm Vista VOLIFT XCJuvederm Vista VOLUMA XCJuvederm Vista VOLUX XC
製造技術HylacrossHylacrossVycrossVycrossVycrossVycrossVycross
ヒアルロン酸濃度24mg/dl24mg/dl12mg/dl15mg/dl17.5mg/dl20mg/dl25mg/dl
架橋度9%11%
適応部位中等度~重度しわ中等度~重度しわ小しわ、表面へこみしわ重度しわこめかみ、下顎、中顔面のボリューム減少顔面全般のボリューム減少
注入深度真皮中部~深部真皮中部~深部皮内皮内~皮下真皮中部~深部皮下、骨膜上深部皮下、骨膜上深部
注射針32G30G30G27G27G
持続期間4~9カ月12カ月12~18カ月18~24カ月18カ月~

 

 

☞ 高架橋、高分子なほど①固い②膨潤する③長持ち④重度・深部が適応


参照サイト

JUVÉDERM® Collection of Fillers | Dermal Filler – Allergan Aesthetics

ジュビダームビスタ(アラガン社ヒアルロン酸)とは?種類の違いと持続を解説 – レナトゥスクリニック東京田町新宿仙台院 (renatusclinic.jp)

ボリューマ・ボリフト・ボルベラ・ボラックスの違いを解説 | ドクターブログ | ヒアルロン酸・ボトックス注射(東京・新宿)なら東京イセアクリニック (tokyoisea.com)

法令線にヒアルロン酸を入れました。

以前、下眼瞼のたるみにヒアルロン酸をいれたのだけど、法令線にも入れました。

通常、法令線にはジュビダームウルトラを使うのだが、小皺タイプの法令線なのでレスチレンリドを使ったとのこと。

ジュビダームとレスチレンの違いは

銀座禅クリニックから引用

前回は、自分で自分に適用できるかな?とか書いたけど、無理っぽいです。やはり、餅屋にお願いするのが吉かな。。

下眼瞼たるみにヒアルロン酸を入れました。

下眼瞼がたるんで、疲れたように見えるので、美容外科でヒアルロン酸を入れてみました。

術後直後写真

「下眼瞼脱脂手術」を勧められたが、「貴重な組織は温存したい」といったところ、「ヒアルロン酸入れてみましょう」「手術の3~4割の効果かもしれない」となりました。

効果は7割以上ある。

術前写真
  • 注入したヒアルロン酸:アラガン社のジュビダームウルトラプラスXC 1本+レスチレン社のリド1本。0.5本残して4W後に修正用に使う。
  • 注入時の痛み:ちくちくした痛み。キシロカインゼリー塗布はほとんど意味なしだったが、小鼻横のキシロカイン皮下注射(31G)はよく効いた。

手技的にはとても簡単そうだったので、アラガンの講習を受けて、疼痛コントロールできれば、鏡見つつ自分で自分に注入できるんじゃね?と感じました。

眼科医からみたハムラ法

加齢に伴い、眼瞼下垂を起こすと同時に下眼瞼弛緩が起こる。ただし、上眼瞼下垂は、視野障害、眼精疲労を起こすが、下眼瞼弛緩は視機能に影響がでない。

そのため、眼科で下眼瞼弛緩を治す医者はほぼいない。そもそも、保険点数が存在しない[1]

私も、上眼瞼挙筋短縮術や二重瞼形成は、数多く執刀してきたし、矯正の仕方や事前の同定・測定については一家言も二家言も持ってるつもりだ。しかし、下眼瞼の矯正については、ほとんど知識がないので調べてみた。


美容整形の範疇になるため、○○法とか××法とか△△変法が乱立状態で、各クリニック独自の宣伝文言も多く本質が見えずらい。

そこで、この分野の嚆矢とされるハムラ法原著[2] Arcus Marginalis Release and and Orbital Fat Preservation in Midface Rejuvenation(1995年)を読んでみた。

超簡単に要約すると以下の通り。

・従来、下眼瞼たるみには脂肪除去が行われてきたが、術後は余計くぼみ、「手術しました」感がでてしまう。

・眼輪筋を持ち上げて縫着してみたが、不十分であった。

・眼窩隔膜(≒眼輪筋)の下眼瞼縁骨膜付着部を切開(Arcus Marginalis Release)することによって、この「くぼみ感」をなくすことができるこことを発見した!

・切開後にでてくる脂肪を下眼瞼縁の下方に縫着すると、さらに若返り感がでることが分かった。

ハムラ法原法
プライム銀座クリニックの説明画像を改変

なるほどなー。下眼瞼縁がくぼみを形成するのであれば、切開して開放するという点がハムラ法のgeniusな点であり、さればこそ、これだけ喧伝される術式となりえたのであろう。

しかし、この術式は下眼瞼縁がもつ重要な役割、つまり眼輪筋を含む眼窩隔膜が脆弱となった場合に、その決壊を支える最後のアンカリングポイントという保護機能を外してしまう。最後の砦というか堰をきってしまう術式であり、下眼瞼の外反をきたすであろうとは容易に想像できる。

つまり、美容的な面を重要視するあまり、下眼瞼や瞼板、眼窩隔膜のもつ解剖学的、医学的意義を軽視しているようにみえる。

眼瞼挙筋短縮術の場合には過矯正気味にしても、重力によりやがて瞼は下がってくるが、このハムラ法は少しでも過剰に手術すると外反が発生し、そのまま戻らないという危険性を内包する。

この致命的欠陥を改善するために、さまざまな変法が考案されているようなので、眼科医の視点から見て評価に値する変法なのか、次回以降検証したい。


1.2022/4/1より眼瞼下制筋前転法が、眼瞼内反症の手術として保険点数として収載されます。

2.Hamra ST:Arcus Marginalis Release and and Orbital Fat Preservation in Midface Rejuvenation. Plast Reconstr Surg.96:p.354-362.1995