眼科手術 多焦点眼内レンズの総説をよんで

眼科手術 2025年 38:570-583 特集「老眼治療アップデート」金沢医大、佐々木洋先生

から改変して、引用します。

 

各種IOLの特徴と老視矯正効果
タイプ 焦点深度
0.2logMAR以上
コントラスト感度 不快光視現象 近用眼鏡必要度
PRoF-N
(単焦点)
<1.20D 80%<
PRoF-En
(単焦点 プラス)
1.20~1.58D 60~70%
PRoF-Ex
(EDoF)
1.58~2.30D 30~40%
FRoF
(3焦点・連続焦点)
2.30D< ×~△ <10%

当院の採用レンズでは

  • PRoF-En(単焦点 プラス):Eyhance、Vivinex impress、NSP-3
  • PRoF-Ex(EDoF):Vivity、PureSee
  • FRoF(3焦点・連続焦点):Panoptix、Oddysey、VivinexGemetric

が該当する。

単焦点プラスとEDoFで は コ ン トラス 感 度 は同等 であり、手 術 費用 における自己 負担 は増 えるが見え方においてはEDoFのデ メリットはほとんどなく、費用を負担できる患者では圧倒的に老視矯正効果が高いEDoFでの術後QOL改善効果が高いことは容易に想像できる。

そ、そりゃー、そーでしょうな。

モノビジョンについての言及はありませんでした。

「エビデンスで示す高次非球面単焦点眼内レンズの実力」を視聴しました

大阪大学後藤聡先生の講演で、「Eyhanceを用いたMini-Monovisionを考察する」というトピックでした。

CustomeMatch(旧Mix&Match)法では、「優位眼を遠方、非優位眼を近方に合わす」がお作法だが、逆パターンで入れても満足度に差がないらしい。
であれば、患者さんにどちらを望むかコンタクトレンズ装着のうえ、確認するべき?

 

↓実際の計測例を示しておられました。

普段、BarettⅡとか新世代式推しの後藤先生だが、SRK-T(も)使ってるんだぁ。
また、EyhanceのセカンドIOLはVivinexImpressだな。NSP-3じゃなくってという意味。

 

瞳孔径に依存して焦点深度が異なる。それは、まぁ、そうでしょうな。
ここには「加入度数は+0.5D~+1.5D +0.5D~+0.75Dを想定しているらしい」と書いたが、瞳孔径を考慮しないとirrelevantということ。


2026/04/12追記

ご講演ではEyhanceは「プラト-構造であるため、術後の屈折変化が少ない」でしたが、MRさん曰く「Optics部を後方設置した構造でそのため硝子体圧に抵抗できる」