AMOテクニスのOdyssey眼内レンズについて

先日の根岸先生の講演で老眼治療多焦点レンズとしてOdysseyが挙げられていました。
J&Jさんの話では、国内でも有名少数施設で先行使用されているということでしたが、仕様の詳細不明。

ネットで調べたところ、以下のようなことがわかりました。

  • 基本的にはシナジーの進化バージョンらしい。
  • AI設計していて、target errorへの許容度が大きいらしい。
  • 回折格子がとがってなく丸めてありハログレーが少なく、スターバーストはほぼ0%らしい。
  • ループはフロスト加工されているためトリックレンズでも回転しにくい、つまり術後の軸ずれが起こりにくい。

日本では秋口に発売予定で、シナジーより1万円ほどお高いと伺っております。

 


 

ASCRS 2024: George O. Waring IV, MD, shares early results of bilateral implantation with novel IOL technology (ophthalmologytimes.com)

 

 


2024/10/9追記

担当さんの話によると

  1. 回折格子を滑らかにしただけではなく、格子配置、高さがsynergyとは異なる。
  2. ハログレを減らしたためか(?)、近方距離は40cmとなりsynergyの35cmほどには近くが見えないらしい。
  3. これを補うため、synergyのfirst positive戦略を採らず、-0.5程度negativeに合わせる先生もいるとのこと。

アルコール飲酒と白内障リスク

www.nature.com/articles/s41598-022-24465-2 によると、

People who drank more alcohol were more likely to need cataract surgery.
Even those who drank moderately had an increased risk.

Our study suggests that cataracts may progress even in low frequency and light to moderate drinkers who consume less than 2 drinks (20 g of pure ethanol) per day, compared to that non-drinkers.

飲酒量が多い人は白内障手術が必要になる可能性が高かった。
適度に飲酒した人でもリスクが増加した。

飲酒しない人に比べて、1日あたり2杯(純エタノール20g)(※)未満しか摂取しない低頻度の軽度から中程度の飲酒者でも白内障が進行する可能性があることが示された。


眼科以外の分野でも、

Even a Little Alcohol Can Harm Your Health, Research Shows – The New York Times (nytimes.com) 

The main way alcohol causes health problems is by damaging DNA. 
More recent research has found that even low levels of drinking slightly increase the risk of high blood pressure and heart disease.
“Drink less, live longer” 

と、もはやタバコなみの扱いである。


飲酒には、Jカーブ効果があり「飲みすぎはNGだが、適量ならOK」だったんでわ~~😿
世の中の流れはSober Curiosの方向かしらむ。


※缶ビール5%500ml1本≒純エタノール20gの模様。