第129回日本眼科学会総会での「HOYA協賛 多焦点眼内レンズのペアリング」をオンライン視聴しました。
スクショ厳禁につき、テキスト文及び公開論文のみ記します。
実臨床例は和歌山医大の1例のみで、あとは文献紹介でした。
和歌山県立医科大学 岩西宏樹先生
- 中間距離がやや遠い。「日本のキッチンは欧米より低い、などの日本の住環境を考慮されている」
- 質疑応答:中間と遠方重視なら両眼Gemetricで、近方重視ならGemetetric+GemetrticPlus.両眼GemetricPlusは時期尚早であろう。
西眼科病院 西悠太郎先生
- Gemetricはハローが少し出る傾向がある(軽度)。暗所での瞳孔径が大きい症例では慎重な適応検討が求められる。
- NINO Study:Paringは両眼Gemetricと同等の遠方中間視力で、両眼GemetricPlusと同等の近方視力。∴Paringが遠方から近方までの眼鏡フリーを達成する最もバランスのとれたグループ。
- 質疑応答:Paringのほうが、両眼GemetricPlus入れるよりも近方視力が良いのはなぜか?→MixAndMatchと同じような効果(加算効果ということかな?)が考えられるが、今後の検討にゆだねる。
慶應大学 四倉絵里沙先生
- Customizing Clinical Outcomes with Implantation of Two Diffractive Trifocal IOLs of Identical Design but Differing Light Distributions to the Far, Intermediate and Near Foci を引用紹介されてました。ただし、利益相反あり論文。
- 40cm視力は両眼GemetricよりParingのほうが優位に改善。↓
- 両眼GemetricよりもParingのほうが薄暮所、明所での近方での視力が良い。↓
やはり、実症例1例では物足りんな~。
佐々木先生は「オールラウンドに使える」かもしれない、と前向き評価でした。
Vivity+PanoptixのMix&Match vs Gemetric Paringについての発表を楽しみにしております。