J&JがEyhance欠品中につき、PureSeeを提供してくれている。
で、両者の比較を行った。
以前、「デフォーカス曲線みると単焦点レンズやアイハンスの遠方~中間距離をやや膨らかしただけような気もする。」とかいた。
上記をみると、EyhanceをOddysey寄りに振ったという表現のほうがいいかも?
エネルギーロスは両者ともほぼ0%で、コントラスト感度曲線に差はない。
J&JがEyhance欠品中につき、PureSeeを提供してくれている。
で、両者の比較を行った。
以前、「デフォーカス曲線みると単焦点レンズやアイハンスの遠方~中間距離をやや膨らかしただけような気もする。」とかいた。
上記をみると、EyhanceをOddysey寄りに振ったという表現のほうがいいかも?
エネルギーロスは両者ともほぼ0%で、コントラスト感度曲線に差はない。
アイハンスがま~たまた欠品なので、同様コンセプトを持つ他社製品を調べました。
いわゆる単焦点プラスとしては、このNIDEK NSP-3と、以前述べたHOYA ヴィヴィネックスインプレスEMがある。
NSP-3のデフォーカス曲線は
アイハンスとヴィヴィネックスインプレスを、以下に示す。
左:アイハンス 右:インプレス
NIDEKは加入度数≒0.75Dよりも、farのデフォーカス曲線が平坦になり測定ずれに強いことを強調したい感じだ。
↑は、僕が以前から言ってる論点で、眼軸長測定装置や計算式の改良と同じくらい重要だと思う。
HOYA インプレスは加入度数1.0Dをわりかしアピールしており、社によって戦略が異なるんだろうな。
☞加入度数を表立って言わないのは、単焦点レンズとして許認可とってるためらしい。
最近施行したミニモノビジョンの症例で、データがそろっている場合について、患者さん満足に何が重要かを調べました。
生データは
Patients evaluation | Age | 5mVision | 70cmVision | 30CmVision | DominantEye | TargetError | ResisualError | ToricLensInserted? | Far Eye Posirion | Near Eye Position | Tear Film Thickness | Non-Dominat eye Axis Length |
Can read newspaper without glasses | 85 | 1.2 | 0.5 | 0.4 | Left | -0.5 | -0.625 | no | 0 | 8 | 18.5 | 24.93 |
Can see desktop without glasses.But can’t read a book. | 66 | 1.5 | 0.7 | 0.7 | Left | -1.25 | -1.625 | yes | 0 | 10 | 11 | 28.9 |
Can’t see well. | 61 | 2 | 0.5 | 0.5 | Right | -0.5 | -0.375 | no | 0 | 12 | 9.5 | 25.99 |
almos everything OK without glasses. | 65 | 1.5 | 1 | 1 | Left | -1 | -1.25 | yes | 14 | 20 | 19 | 26.86 |
can read a book. also can watch TV without glasses. | 82 | 1 | 0.5 | 0.4 | Right | -1 | -0.5 | yes | 0 | 6 | 19 | 24.38 |
can read a book without glasses. | 67 | 1.5 | 0.6 | 0.6 | Right | -0.5 | -0.375 | no | 2 | 10 | 15 | 25.38 |
seems to be able to rea a book without glasses. | 72 | 1 | 0.3 | 0.3 | Left | -1 | -1.375 | yes | 0 | 10 | 19.5 | 24.35 |
Julius ai によるご託宣、以下の如し。
ま、この程度の症例数ではなんともいえんが、朧ろにみえるのは
大阪大学 後藤聡先生の話でした。 2025/6/28 第7回日本近視学会総会@コングレスクエアグラングリーン大阪
感想:切開方法よりも角膜への刺入部位がpointではないかな。近視眼はearly perforate気味になりやすいが、前房は深いので虹彩脱出しにくい。遠視眼+αブロッカー内服の方が要注。CCCは、接子が立ち気味でやりにくい。逆瞳孔ブロックはよくあるが、急に深くなるのは心臓に悪い。ブロック解除より、まずボトル下げるべし。
左:Argos+BarrettⅡ 真ん中:Argos+BarrettTrueAL 右:IOLマスター+BarrettⅡ
ArgosとBarrettTrueALを併用するとグループ内変動係数が低く、測定精度が高いといいたい様子。
☞ 新々計算式はAI準拠らしい。 ちょっと前まで、RayTracing準拠の計算式とかよく言ってたような気がする。
☞ 同フロアで日本眼科AI学会総会も開かれてました。
日本眼科学会のオンデマンド配信によるものです。
小生が希望するのは
AMOは新命名がお好きなようで、今次は「PureSee=屈折型多焦点レンズ」と称する由。
過去の命名遍歴
・Symphony:EDoF型(=焦点深度拡張型)=エシェレット回折型(2焦点)
↓
・Synergy:連続焦点型=エシェレット回折型(2焦点)+回折型(2焦点)
↓
・Odyssey:改良型連続焦点型
↓
・PureSee:屈折型多焦点レンズ
EDoFだけど回析格子がないので、ハログレが発生しないと謳う。
屈折型多焦点レンズとは「後面レンズ2.4mnm部分のみカーブを変えて、焦点深度を深める」ことにあり、加入度数はヒミツだけど+2.0D位らしい。
Optical and Visual Outcomes of a New Refractive Extended Depth of Focus Intraocular Lens より引用
Eyhanceの大幅改良バージョンというが、デフォーカス曲線みると単焦点レンズやアイハンスの遠方~中間距離をやや膨らかしただけような気もする。
Vivity+Panoptix vs PureSee+Odyssey のMix&Match対決となるかな。
MRさんによると、
第129回日本眼科学会総会での「HOYA協賛 多焦点眼内レンズのペアリング」をオンライン視聴しました。
スクショ厳禁につき、テキスト文及び公開論文のみ記します。
実臨床例は和歌山医大の1例のみで、あとは文献紹介でした。
やはり、実症例1例では物足りんな~。
佐々木先生は「オールラウンドに使える」かもしれない、と前向き評価でした。
Vivity+PanoptixのMix&Match vs Gemetric Paringについての発表を楽しみにしております。
筑波大学医学医療系眼科 准教授 平岡孝浩先生の講演でした。@ 第75回神戸臨床懇話会
●デフォーカス原理によるもの:周辺網膜の遠視性フォーカス(フォーカスが網膜より後ろ)が良くない。そのため周辺部を近視性デフォーカスにする。
●Contrast理論によるもの:網膜における強いコントラスト信号が眼軸長過伸展のトリガーとなっており、逆にコントラストを低減させる眼鏡を装用すれば近視進行を抑制できる。
Alconによると、、、
AはOdyssey、BはSynergyですね。
つまり、Panoptixのほうがハログレが少ないといいたいようである。
・Gemetricのように回折格子の幅を3.2mm程度に制限することはActiveFocus時代にさんざ実験済みで、単焦点ゾーンが広がるため遠方はよく見えることになるが、瞳孔径に依存した見え方を避けられえない。
・そのため回折格子幅を4.5mmにした。
・単焦点ゾーンが狭まることによる遠方視力低下は遠方パワー配分を44%と増加させることによって補っている。
以上は、Alconの一方的言い分なので、J&JとHOYAの言い分も機会があったら書きます。
アルコン・ライブラリーから視聴しました。
佐々木洋先生のMix&Matchについてです。
以前のFEST法は、両眼同一レンズのモノビジョンでしたが、Mix&MatchはEDoF+3焦点(≒Vivity+PanOptix)。
EDOFはVivity、3焦点はPanOptix、連続焦点型とはSynergy を意味するようである。
OSI(Objective Scattering Index)値は、視力コントラスト感度と相関がある。
単焦点だと1.1くらい。2.0以下なら良いらしい。
Mix&Match法での両眼視力
「50cmまでの視力は両眼PanOptixとMix&Matchで変わらないのは、コントラスト感度が良いので両眼加算大きい」とのことだが、グラフ見るとMix&Matchのほうが良いんでは?
海外論文の引用ですが、「Mix&Matchは視力も満足度も高い」
優位眼にVivity 非優位眼にPanOptixを入れると一番ハログレが少ない。
視力、コントラスト感度の両眼加算を勘案すると
2025/5/1追記
According to our study, PMG participants with the Vivity and Panoptix IOLs presented the highest VA curves, followed by the BMG ones who received bilaterally the Panoptix IOL and the BXG ones who received bilaterally the Vivity IOL.
PMG(Premium Monovision Group)は「優位眼Vivity 非優位眼PanOptix」です。
2025/7/27追記
最近はMix&MatchをCustomMatchと称するらしい。HOYAのParing手法と差別化する目的だとか?