近視治療の効果

WHOと近視の共同研究をしているBrien Holden Vision Instituteというオーストラリアの研究所がある。

その研究所のHPに、近視軽減効果の予測頁があり、各種の治療方法とその効果の予測が記載されている。

当院でも採用しているアトロピン点眼とオルソケラトロジーの効果について、「10歳で-2Dの近視の子供が17歳時点でどのくらいの近視に進展するのを防ぐことができるか」を予測させてみた。

<高濃度アトロピン>

<低濃度アトロピン>

<オルソケラトロジー>

アトロピン点眼の効果が意外に高く驚く。日本国内の「オロソケラトロジーが決め手」という受け止めとは異なる。

ただし、オルソケラトロジーでは裸眼視力が改善される点への考慮はなく、あくまで近視抑制効果のみ評価している点に留意する必要がある。

アトロピン点眼とオルソケラトロジーを併用すれば、裸眼視力も改善し、近視抑制効果も最大限に獲得できるのかもしれない。

たかが近視、されど近視!

学校検診の季節となりました。

「1、2ケ月で急激に視力が低下した」と言って検診用紙を持ってこられる患者さんが多い時期です。

スマホやタブレットが浸透してきたためか、小学校低学年でも相当程度、近視が進行してしまっているお子さんを見受けます。

そのようなお子さんや、ご両親には「高校3年生までに-6Dをこすような高度近視にならないように」とご説明しています。

それは、高度近視になると、以下のような合併症が、将来発生する可能性が高いからです。

正視と比しての合併症オッズ比

長寿時代となり、人生の後半期に器質的な眼合併症で苦しまないためには、近視がもっとも進行する小児期に正しく管理を行い、必要以上の近視進行を防ぐことが大切です。