今までに述べたレンズと全く違う原理で作られた眼内レンズです。
ピンホール効果により、焦点深度深化を図るというものです。
ピンホールカメラと同様に絞りをきかせることによって、焦点深度を獲得します。
実際、MTF曲線を見ると、非常に良好な成績ですね。
ただし、
1.患者満足度が必ずしも高いわけではない。
2.切開創が3.5mmと大きい。マスクが曲げ応力に弱いため,過度に曲げてしまうと損傷してしまうため。
アイデアとしては非常によいですね。
「目がよくなるメガネ」として市販されているピンホール眼鏡をそのままIOLに使うという心意気はよい。
ただ、日本国内では臨床例が少なく、上記のように、実際例ではやや満足度が低いようです。