東京大学講師小畑亮先生の「加齢黄斑変性の長期管理、病診連携」について書く。
東大眼科では萎縮型AMDに着目しているが、下記に示すようにとらえ方であり、新生血管の有無に着目している。
「なぜ委縮型AMDに目を向けるか」という切り口であり、特に「萎縮型AMDに対する治療薬」に大いに期待したのだが、
は、一瞬提示されただけであった。治験進行中であり、あまり話す内容がなかったのかな?「萎縮型は失敗続き」という記事も見受けられ、常識的に考えて萎縮してしまった組織に対する治療は難しいだろうな、とは想像する。
後半の話は、東大のAMDに対する治療プロトコルや効果判定の話であった。
- 糖尿病網膜症→固定投与
- PRN投与→網膜静脈分子閉塞症、近視性新生血管
- TAE投与→加齢黄斑変性症
と振り分けているとのことで、まぁ、そうでしょうな。という感じ。
他に注目できたのは、「注射連携」というお話であった。
硝子体注射治療は高価である。一回当たり1割負担でも1万円超もする。しかも、維持できるか微妙なことあり、、患者さんは治療継続できない。
そこで、
のように、役割分担をすればうまくいく!といった趣旨であった。
既に、1都3県の20施設と連携し、非常にうまく運用されている印象。東京大学は、枠組み作りが上手だと感心した。大阪府や兵庫県では、なかなかこのようにはいかない気もする。