加齢黄斑変性に対するアイリーア8mgの使用経験 兵庫医大眼科学講師 佐藤孝樹先生
- ほかの薬剤で効果が不十分だった症例の中でも、効果がみられる症例が確かに存在する。
- いずれにしても発売後9か月しかたっていないので評価が定まっていない。
DMEに対するアイリーア8mgの使用経験 神戸大学眼科学講師 楠原仙太郎先生
- アイリーアのターゲット:VEGF-A、VEGF-B、PIGF
- バビースモ:VEGF-A、Ang2
- 投与モル比
ルセンティス 0.5
アイリーア2mg 1
バビースモ 2
アイリーア8mg 4 薬価は一番高い。
ベオビュ 11 → 強すぎるのでいろいろ副作用が出るのかもしれない。
以前の「硝子体注射薬の山城先生の感触」を上記と合わせて改訂すると
商品名 | 効き目 |
ルーセンティス | 弱 |
ラニビズマブBS(≒ルーセンティスのゾロ) | 弱 |
アイリーア2mg | 中 |
バビースモ | 中(~強) |
アイリーア8mg | 強 |
ベオビュー | 強強 |
長崎大学 大石明生教授
- AMDの定義がまたまた変わった。
- 滲出型→新生血管型
- 50歳の基準を撤廃。↓と関連す。
- pachychoroidを包含→PNV
- 典型AMDはなくなった。
- RAPに対するPDTは推奨されない。
PNV (Pachychoroid Neovasculopathy):パキコロイドに関連して発生するNVという概念が台頭してきているらしい。PDT治療が奏功するPCVはここに属する由。
感想
- かつては、「神経眼科やってると格好いい」だったのが、いまは「黄斑周りやっとります!😤」みたい。
- ここでは、日本人学者はPCVをパキコロイドに入れないように抵抗していると書いたが、欧米学派を受け入れつつあるのかな?
- 開業医的にはバビースモ最強と思ってたけど、アイリーア8mg最強説かもしれない。当院でもスイッチして奏功した例がある。
- バビースモとアイリーア8mgを交互にカクテルショットみたいな発表は聞いたことがないんだが、レセプターをかえモル比を変えるという戦略はアリかも。