パキコロイド疾患の診断と治療-up to date-@兵庫県眼科医会臨時総会2024-2-17を聴講しました。

最近黄斑関連でよく名前をきく神戸大学三木明子先生のご講演でした。

パキコロイドの定義問題

パキコロイドは本来は『pchychoroid=pachy(厚い)+choroid(脈絡膜)から日本語では「脈絡膜が分厚い症候群」』だったが現在は、脈絡膜肥厚よりもPachyVesselsの拡張(脈絡膜拡張血管)を重視することになったらしい、です。

CSCの分類

Simple型:下記のComplex以外
Complex型:2乳頭径以上の網膜色素異常 and/or 多発性の網膜色素異常

治療予後に関連する因子

予後判定にはONL層の厚みが関連する。エリプソイド ゾーンではない。
ONL層の厚みが65.5μ以下だと予後が悪い。これは、罹病期間120日前後に相当する。
よって、半年以内の治療開始が望ましい。

NFL:網膜神経線維層
GCL:神経節細胞層
IPL:内網状層。
INL:内顆粒層
OPL:外網状層
ONL:外顆粒層
EML:外境界膜
EZ:エリプソイド ゾーン
RPE:網膜色素上皮


三木明子先生は子育てと仕事の両立に苦慮してくるということ。
中村教授から「旦那に寝かしつけを任せなさい」とアドバイスありました~