サギングアイ症候群について

先週、自分は

と同年代といったが、絵心のある娘が

を描いてくれた。

波平よりは保ってるかな~。

ただ、目の周り、特に下方部位がたるんでくるのは如何ともしがたい。この弛緩してたるむことをsagと英語では表現する。

表題のサギングという分かりにくいカタカナはsaggingが正体です。

「ガッテン」という番組でやっていたので、自分が該当するか調べてほしいという患者さんから御依頼があったので、この疾患について調べてみた。


この文献とかここによると、要するに「加齢に伴い、眼球回りの直筋、斜筋、コラーゲンなどの支持組織が弛緩してたるむ、つまり文字通りsagをきたすことによって、開散麻痺が発生し10△以下の内斜視、上下斜視を起こす」という疾患らしい。「ガッテン」では「眼科医の中でも、1年ほど前に周知されたばかり」とある。

こういう疾患名がついてたことは初めて知った。しかし従前から、ご高齢の方で、「最近両眼で見た場合にのみ物が二重に見える」→「眼球運動障害の可能性があるので、MRIとりましょう」ということは数々あった。もちろん頭蓋内病変が検出されたことはほぼない。

今後は「サギングアイ症候群かもしれないが、念のため頭蓋内病変も否定しておきましょう」と説明する必要があるな。。


「ガッテン」という番組は終了との由だが、このような疾患を取り上げるということ自体ネタ切れ状態だったのかと、苦衷お察し申し上げる。

Comments

    • Koji says:

      MRI撮影して頭蓋内病変がないことを説明すると、「TVでいってたので気になっただけで、問題ないなら何もしなくていいです」という人が多いですね。

      積極的に治療希望される方の場合にはプリズム眼鏡処方をしています。
      つまり、手術適応となる症例はほとんどないというのが僕の印象です。

  1. 山崎 昭良 says:

    5年くらい前から物が二重に見え車の運転に支障を受けてきました。今は運転は止めています。近くの眼科では埒があかず岡山市の川崎医療センターに行ったので
    そこでは脳に異常が有る場合もあるとのことでMRIの結果脳には異常はない、来年1月再度診察を受けてみたいと思っています。

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