2022年の反省

年初の展望が実現できたかを、振り返る。

手術編

アイハンスを積極的に適用した年だった。
・供給不安定のため、年途中では優先希望者にしか挿入できなかった。
・アイハンスは夢のIOLというほどでもなく、加入度数が弱い+微小なハログレが存在することがわかった。
2023年は、患者さんの要望を聞いたうえで、Alconのクラリオン、HOYA発売予定のEDoFレンズの使用&併用を進めていく所存。

  

説明編

・入力をSpeech-To-Textエンジンでリアルタイムに行う。→当初AmiVoice使ったがいまいちで、途中からGoogleVoiceを使った。ある程度成功。
・スタッフの人員余力、患者さんの待ち時間をリアルタイムで把握して配分する。→できず。
・Web上で公開している説明紙を、各人のLINE上に直接配布する。→需要がない(?)のでやらず。LINEに関しては、公式アカウントからの診察申し込みが多く、このSNSの影響力を思い知った。

リモート診察編

老眼治療薬の自費診療と相性がよい。老眼年齢の人はITリテラシーが高いのである。
・高齢患者さんでは、つききりで1時間説明しても不可なことがあった。個人差は大きく、困っている人ほど利用しずらいという印象。。

近視治療編

・オルソケラトロジーのレンズでブレスオーコレクトを選択する人が多くなった。
・日本人に合ったレンズを評価する向きが多いという印象で、導入してよかったと感じる。
・シードピュア1DayピュアEDoFも導入したが、オルソケラトロジーよりは近視抑制効果が薄い印象であった。

カフェイン代謝物が近視を抑制する

「7-メチルキサンチン(7-methylxanthine)」についての論文[1]です。

711 myopic children from Denmark treated with varying doses of oral 7-MX (0-1200 mg per day) were analysed.
 Children were followed for an average of 3.6 years (range 0.9-9.1 years) 

以前に触れた論文よりも、多人数(77人→711人)長期間(2年→3.6年)の観察になっており、明るい兆し?
作用の機序は、後部強膜の膠原繊維の濃度や径が増すことによるらし[2]


点眼、眼鏡、コンタクト以外に内服薬が加わるのはよきだが、全身への副作用は気になる。
「子供はコーヒー牛乳も飲んだらいけません!」からね。

 7-MX was found to be non-toxic as compared to caffeine and theobromine

代謝産物であるならば、キサンチンを直接摂るより毒性は低いんのかな?

 

ただ、現在の入手価は、50mg=129USD≒1.7万円。1000mg/日なら34万円/日であります。


1.Oral administration of caffeine metabolite 7-methylxanthine is associated with slowed myopia progression in Danish children
2.Myopia, its prevalence, current therapeutic strategy and recent developments: A Review

miLoopハンズオン

先日のmiLoopを模擬眼で使ってみた。

ポイントは

  1. ハイドロをしっかり行う。
  2. 挿入時にはリング先をCCC縁に近づける。
  3. ハンドルを左に回旋させた状態を保ってリングを開く。
  4. リングが完全に開いてから、手前引き気味&揺らし気味にしてハンドルを右回旋させる。

米国ではそこそこ普及しているが、日本では全然ということでした。
そやろな~という感じ。


参考url

分割システム miLOOP.pdf
Hand positioning of ZEISS miLOOP – YouTube

当院のキャッシュレス構想

当院のクレジットカード業者が仕様変更する由につき、この際キャッシュレス化を模索することにした。

複雑怪奇で、わかりにく~い部分が多々あるので、後学&備忘目的で記す。

キャッシュレスは3種類ある。

  1. クレジットカード系:PIN打ち込み。〇〇カードという名称多し。
  2. 電子マネー系:ICチップをNFCで読み取る。○○カという名称多し。
  3. QRコード系:QRコードをリーダーで読み取る。〇〇ペイという名称多し。

    cf.国内キャッシュレス決済マップ

QRコード系のスキャンは2種類ある。

  1. ストアスキャン:店がユーザーのQRコードを読み取る。ユーザーは便利だが、店は負担大。決済代行業者に一任。
  2. ユーザースキャン:ユーザーが店のQRコードを読み取る。ユーザーは不便だが、店は負担小。○○ペイと個別契約。

    cf.ユーザースキャンとストアスキャンの違い

QRコード系の代行業者は乱立している。

決済代行業者に一任すれば、個別契約するより1%近く割高だが、一括処理可。
この1%が美味なのかもで、雨後筍状態である。

STORESsterapackSquareBizクレカSterapack for医院EPARKEPARK for医院USEN for医院ORCAMO for医院
利用料/月33003300
VISA料率3.242.83.252.451.53.052.21.91.5
JCB料率3.743.743.952.451.9相談相談1.91.9
電子マネ料率1.983.253.753.25相談相談3.24~2.53
QRコード料率3.243.253.753.25相談相談3.24~1.2~
各社比較表

医療機関だったら、ORCAMO一択かな。。


参考動画 「医師会(ORCA管理機構)のカード決済サービスがお得

 

2022/12/5追記