使い捨てコンタクトのHEMA素材とシリコンハイドロゲル素材の違いについて

アルコンの解説が秀逸なので、そのまんま引用します。

これまで主に使用されている素材「HEMA(ヘマ)」のメリット・デメリット

これまでソフトコンタクトレンズに広く使用されてきた素材として「HEMA(ヘマ:ヒドロキシエチルメタクリレート)」があげられます。HEMAは水分を含ませると軟らかくなる素材で、ハードコンタクトレンズに比べて快適な装用感が得られるのがメリットです。HEMAの場合、含水率を上げることで酸素透過性が高まり、装用感も快適になるため、これまで含水率を高める工夫が施されてきました。また、より酸素透過性を高めるためにレンズの厚さを薄くする工夫も行われてきています。

こうした技術面での工夫が行われた一方、HEMAの含水率を高くするほど水分が蒸発しやすくなるため、装用中に目が乾燥しやすくなるというデメリットが出てきました。また、含水率を上げて酸素透過性を高めても水の酸素透過性を超えることはできないという限界もあります。

「シリコーンハイドロゲル」素材がかなえること

HEMAが抱えてきた問題点を克服できる素材として注目を集めているのが、シリコーンハイドロゲル素材です。シリコーンハイドロゲルは低含水率でありながら、きわめて高い酸素透過性を実現する素材です。水よりも高い酸素透過性が確保できるため、従来の素材と比較して目の負担を軽減できるのが特徴です。高い酸素透過性を実現できたことで、これまでコンタクトレンズで問題となってきた角膜の角膜内皮細胞の減少などを軽減する効果が期待されています。

また、シリコーンハイドロゲル素材は含水率が低いため、レンズの装用中に目が乾燥しにくいのもメリットといえるでしょう。その一方で、シリコーンハイドロゲル素材にも課題があります。HEMAと比較して含水率が低く、堅さがある素材であるため、つけ心地を向上させる技術開発が行われています。

中橋コンタクトで扱っているコンタクトを、HEMA素材のものと、シリコンハイドロゲル素材のもので分類しています。

HEMA素材シリコンハイドロゲル素材
J&J 1DモイストJ&J 1Dトゥルーアイ
J&J 1Dモイスト乱視J&J 1Dオアシス
ボシュロム 1DプラスJ&J 1Dオアシス乱視
ボシュロム 1Dトーリックボシュロム 1Dアクアロックス
ボシュロム 1Dバイオトゥルーアルコン デイリーズトータルワン
ボシュロム 1Dバイオトゥルー乱視アルコン プレシジョンワン
アルコン デイリーズアクティブ35アルコン デイリーズトータルワン遠近
アルコン デイリーズコンフォートクーパー クラリティ
アルコン デイリーズアクアクーパー マイディ
アルコン デイリーズコンフォートTCメニコン 1Dプレミオ
クーパー ワンデー バイオメディックスEVJ&J 2Wオアシス
クーパー プロクリアJ&J 2Wスマート調光
クーパー ワンデー バイオメディックスEV乱視J&J オアシストーリック
メニコン 1Dボシュロム FFCM
メニコン 1DMagicボシュロム 2Wアクアロックス
メニコン 1Dトーリックボシュロム FFCMトーリック
J&J 2Wアルコン エアオプティクスアクア
ボシュロム メダリストアルコン エアオプティクストーリック
ボシュロム メダリスト2アルコン エアオプEX
ボシュロム メダリストトーリッククーパーバイオフィニティ
メニコン メルス マンスウェアクーパーバイオフィニティXR
メニコン メルス マンストーリックメニコン プレミオ
J&J 1DFMA[クロ]メニコン プレミオトーリック
J&J 1DFMV[チャ]アルコン カラーズ[グリーン]
J&J 1DFMN[ナチュラルシャイン]アルコン カラーズ[グレー]
J&J 1DFMB[ラディブライト]アルコン カラーズ[ブルー]
J&J 1DFMC[ラディチャーム]アルコン ブライト[ブラウン]
J&J 1DFMS[ラディスウィート]アルコン ブライト[ピュアヘーゼル]
J&J 1DFMCI[シック]アルコン エアオプティクス遠近
ボシュロム 1Dナチュレール黒クーパーバイオフィニティマルチフォーカル
ボシュロム 1Dナチュレール茶メニコン 遠近2W
アルコン ディリーズイルミネート[ゴールド]
アルコン ディリーズイルミネート[Dブラック]
J&J 2WDFV[チャ]
J&J 1DモイストMF
ボシュロム マルチフォーカル
ボシュロム 1Dバイオトゥルー遠近
アルコン ディリーズコンフォートMF
クーパー プロクリアマルチ
メニコン デュオ
メニコン ソフトS
メニコン ソフト72
メニコン トーリック72

こうしてみてみると「昔の名前で出ています」的なのがHEMA素材で、「New kids on the blockな名前」はシリコンハイドロゲル素材とうかがえます。

コンタクト装用者でドライアイ傾向の方は、シリコンハイドロゲル素材のCLの方がよいでしょうね。。

中橋コンタクトの取り扱いレンズ一覧