アレルギー治療薬を含んだコンタクトレンズについて

J&Jから アレルケア という名称のコンタクトレンズが今秋発売される。このコンタクトレンズはHEMA素材にケトフェチン、つまり、ザジテンを浸透させている。この発表文書を読む限りにおいては、日本で世界に先駆けて承認されたようであるが、日本語での情報はまだない。

コンタクトレンズをしている患者さんで、アレルギー症状を訴える人は非常に多く、「使用していてレンズが曇る」「一日もたない」「目が充血する」という人は実に多い。

従来、そういう人に対しては、抗アレルギー剤の点眼薬を処方してきたが、このレンズを処方すれば、点眼不要となるかもしれない。

そして、ザジテンを浸透させたdrug delivery lensが承認されるなら、緑内障治療薬をコンタクトレンズに浸透させたレンズも承認されるかもしれない。そうなれば、緑内障治療も根本的に変革されるであろう。