近視進行を遅らせるDIMSレンズ眼鏡の効果

日本の眼科2025 p.254~から引用します。

近視治療の代表的なものとしてはOrthokeratology、低濃度アトロピン点眼、多焦点コンタクトレンズ、累進レンズ眼鏡などがある。
この中で安全性からいえば眼鏡によるものが一番と思われるが、従来Orthokeratologyやアトロピン点眼と比べるとその効果は弱いとされていた。

数年前からHOYA株式会社ビジョンケア部と香港理工大学が開発したDIMS(Defocus lncorporated Multiple Segments)レンズという近視進行抑制眼鏡が海外で臨床試験され効果が報告されている。

この新しい眼鏡について調べたところ、DIMS群と単焦点群で

  • DIMS群ですべての観察期間で有意に近視進行が遅れた。
  • DIMS群では近視が弱いほうが進行も緩やかだったが、単焦点群では近視が弱いほうが進行が速かった。

以上から

「DIMSレンズ眼鏡は、近視が弱いうちに装用すると効果がある」と結論付けています。

以前にも述べたようにDIMS眼鏡はビミョーな印象もあるけれども、簡便性ゆえに相変わらず研究が続けられているようですね。

上記のレンズは日本では未発売ということなのでHOYAさんに聞いて、ここで報告します。