パキコロイド関連疾患

「パキコロイド症候群」は、眼科のbuzzFeedである。pchychoroid=pachy(厚い)+choroid(脈絡膜)から日本語では「脈絡膜が分厚い症候群」以下、日本の眼科[1]から引用します。 中心窩脈絡膜厚が 200〜250 μm 以上で,Haller 層血管の拡張に加え,IA で脈絡膜血管透過性亢進所見を認め,RPE の異常を伴い,眼底に drusen が少ないという特徴を有するものと […]

近視治療用の点眼薬

当院では、近視治療薬としては定番のミドリンMに加えて、ピレンゼピンと0.01%アトロピンを処方してきました。(ただし、ピレンゼピンは製造中止になったので現在は処方してないです) ところが、最近では上記以外にも、新しい近視治療薬が検討されているようなので、以下、あたらしい眼科2020年5月号p.539 大野京子先生の論文から引用します。 【7-メチルキサンチン(7-methylxanthine)】 […]

近視治療用の多焦点眼鏡とデフォーカス組み込み型コンタクトレンズ

以前、当院ではMCレンズ(カールツァイス製)を処方していたのだが、いつの間にか製造中止になってしまった。 あたらしい眼科2020年5月号p.531 長谷部聡先生によると MyoVision(CarlZeiss Vision)として市販されるレンズは,平均30%の近視進行抑制効果を示した。しかしこの値は、近視の家族歴がある学童に限定した後付けのサブグループ分析から得られたものであった。 追試として国 […]

スマホ急性内斜視について

スマホによる急性内斜視を起こしている患者さんが増えてます。 当院で患者さんにお渡ししている説明用紙を示します。 【スマホ急性内斜視とは】一方の視線が鼻側に寄る「内斜視」のうち、生後6ヵ月以降に突然発症するものを急性内斜視と呼びます。近年若者を中心に「急性内斜視」が増えています。内斜視は、眼球を内側に向ける「内直筋」と外側に向ける「外直筋」が関係しています。近くを見る時は、内直筋が縮んで眼球を内に寄 […]

「あなたのこども、そのままだと近視になります」を読みました(3)

近視研究会が提唱する近視予防の7原則を以下掲載する。 1日にできれば、2時間は外で遊ぶようにしましょう。 学校の休み時間は、できるだけ外で遊びましょう。 本は目から30cm以上離して読みましょう。 読書は背筋を伸ばし、良い姿勢で読みましょう。左右どちらかが本に近い状態にならないよう、均等な距離になるようにして読みましょう。 読書・スマホ・ゲームなどの近業は1時間したら5分〜10分程度は休み、できる […]

「あなたのこども、そのままだと近視になります」を読みました(2)

「バイオレットライトを使ったメガネ型医療機器の製造・販売承認取得、眼鏡を研究中で2023年ごろには実用化を目指している[1]」とのことです。 坪田先生は、坪田ラボというベンチャー企業のCEOで、国公立大学教授とは一味も二味も違う展開をされておられます。 さらに、クロセチンというサプリメントも発売済みで、 坪田一男、栗原俊英、鳥居秀成と大阪大学大学院医学系研究科眼科学教室の西田幸二教授、高静花寄附講 […]

「あなたのこども、そのままだと近視になります」を読みました

「唯一、誰もが認めるエビデンスは戸外活動を2時間以上すること」ということです。 坪田先生は、「屋外で活動する」→「バイオレットライトが目に入る」→「眼軸長伸長を抑制する」という機序を考えておられるようです。 バイオレットライトは下図のような光波長で、屋内のガラス窓のうちにいると浴びることができない。 動物実験ではバイオレットライトによる抑制効果は証明されているらしい。 僕なりに解釈すると、眼は本来 […]

「第125回日本眼科学会総会」に出席しました。

●LS-313MF15(Lentis)とW-60R(単焦点)の臨床成績 萱沢朋泰先生 近畿大学Lentisは後方移動し術後3Mで+0.28D程度遠視化しやすい。単焦点のW-60Rよりも優位に裸眼視力はよい。●ZMB00(テクニス回析型)とtecnis symphonyの比較 白神智貴先生 ツカザキ病院ZMB00(テクニス回析型) vs tecnis symphony→ZMB00(テクニス回析型)は […]

黄斑疾患の食べ物

前回の記事でも書いたが、黄斑症のサプリメントは「軽症例への予防効果はなく、中等症以上のリスク眼に対して進行予防が認められた。」と結論づけられている。 すると、軽症の黄斑疾患(軽度のドルーゼン発生がある程度)患者さんからは「サプリメントとらなくていいんですか?!」といわれる。 そういう方には、 【禁煙】 最近は減ってきたけども、いまだに喫煙習慣を保っている人がいる。指摘されるのも嫌なんだろうなーとは […]

黄斑疾患のサプリメント

眼のサプリメントとして販売されているものは数多くありまるが、エビデンスが確立されているものは少ない。オキュバイトとルタックスは、エビデンスが証明されている数少ないサプリメントといえる。 それは、以下に示すような一流の研究結果が示されているからである。 AREDS(Age-Related Eye Disease Study) <方法>全米の多施設で、3640例の加齢性黄斑変性症の患者に対して1.抗酸 […]

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