萎縮型加齢黄斑変性に対する硝子体注射薬剤Syfovre

加齢黄斑変性のうち、日本ではほとんどが滲出型だが、欧米では萎縮型がほとんどである。
従来の抗VEGF薬は滲出型が対象で、萎縮型の薬剤は開発困難とされてきた。

今回、Syfovreが萎縮型治療薬としてFDA承認された。


この薬は、以下のPathwayのうち

Dry AMD Treatments: An Ophthalmology Resident’s Guide (eyesoneyecare.com)

C3という補体を阻害することによって効果を発揮する。(図のAPL-2というのがSyfovre)

ただし、すでに起こってしまった変性を元に戻せるわけではなく、あくまで遅らせるだけ。
毎月投与によって、20%程度発症を遅らせることができたということである。


萎縮型はあまり症状は出ない上、薬剤自体$2190 per vialもするので、いろいろ難しいでしょうね。

 
 

参考URLs

Dry AMD Treatments: An Ophthalmology Resident’s Guide (eyesoneyecare.com)
Syfovre for dry macular degeneration | Scott E. Pautler, M.D. Tampa (scottpautlermd.com)
Syfovre – Dry Macular Degeneration Treatment in Sarasota, Bradenton & Lakewood Ranch FL (retinacareflorida.com)