眼瞼痙攣と片側顔面痙攣

両者はボトックスが奏功する点では共通するが、かなり異なる疾患概念である。

症状

「眼瞼痙攣」という運動症状の疾患名にもかかわらず、眼科受診において最も多い眼瞼痙攣患者の主訴は「まぶしい」「目を開けるのがつらい」「目が乾く」といった目の不快感すなわち感覚症状である。

顔面の特徴的所見と発症からの経過を聴取することで診断がつく。痙攣は,初めは疲れたときなどに片側の眼周囲がピクピクする程度の症状で発症することが多い。しだいに頬、ロ元、額へと痙攣が進展増悪する。

_{日本医事新報　2020/10/10号 NO.5033 p.18-30より引用。}

治療

注射の動画

追記

・片側顔面痙攣の眼瞼痙攣は、本来の眼瞼痙攣症例より軽度と思う。
・当院では30G針を使用していますので、注入痛ほぼありません。

・顔面痙攣→ボトックス50単位を生理食塩水0.8mlで溶いて上記シリンジで1箇所0.04ml=2.5単位
・眼瞼痙攣→ボトックス50単位を生理食塩水0.4mlで溶いて上記シリンジで1箇所0.02ml=2.5単位

美容外科では2.5ccと水増し溶解(?)してる気がするが、一杯注入してもらった気はするが単位数同じなら痛みが増すだけだと思われる。