白内障と全身疾患

白内障で夜間血圧上昇、動脈硬化のリスクが増す。

住環境や生活習慣が健康に及ぼす影響を調査することを目的とした大規模コホートスタディ「平城京スタディ[1]」の結果に基づいて述べます。

通常、血圧は日内変動 があり、夜問で血圧が最も低くなります。

白内障があると、この夜間血圧低下が発生しない比率が1.8倍となっていました (表1)

夜間血圧低下が発生しないと、心血管障害が起きやすくなるため、白内障がある心血管リスクが高くなるということになります。

さらに. 頭動脈エコーで血管壁の厚さを測定すると、白内障があると動脈硬化が1.6倍多く,心筋梗 塞や脳卒中のリスクが高くなっていることがわかりました。

「全身疾患リスクを軽減するには、白内障を解消する必要がある」ということ。。かな?


[1].平城京スタディ:住環境や生活習慣が健康に及ぼす影響を調査することを目的に、2010年9月に開始した大規模前向きコホート研究(参加者数 3012名)