ホームページを更新しました。

初代HPは2001年に公開しました。

マイクロソフト全盛期で、WindowsXPが発売された年。

嫁さんにホームページビルダーで作ってもらった。

みんな、アクセスカウンター付けてたな。

 

二代目は2010年頃で、HP制作会社に外注しました。

Flashを多用した目まぐるしい動きで、当時の流行り。

FlashもSilverLightも今やディスコンです。

 

三代目は2012年頃で、院内予約システムと統合する目的で自作しました。

当初WebForm使ってポトペタしてたんだけど、SEOに対応すべくMVCで作るべしみたいな風潮になり、MVCパターンを導入しました。

 


これで10年以上運営してたんですが、ややカビ臭が、、、

どーやら、

  • 今時のHPは2カラム、3カラムを採用しない。1カラムで、mobile first !
  • 他院HPのソース見るとcssやjqueryをメガ盛りしてる。

そこで、モダ~ンでresponsiveなHPに改編すべく、書き直しました。

👉他院HPから🍽️ってた地図も差し替えました。🙇🏻‍♂️🙇‍♂️🙇🏾‍♂️


ところが、もうjqueryは古いらしい!

VueとかReactとかいうjavascript frameworkが主流で、MVCも時代遅れで、SPAがトレンドとのこと。

javascriptを一切使わずC#だけで書くBlazorなる新技術もあるらしい。

 

なんかDead on Arrivalかもーだけど、とっても時間がある日が来れば、再改修するかもしれません。

今井尚徳関西医大教授就任パーティに出席しました。

神戸大学出身教授としては4人目ということです。

中村誠神戸大学教授の話では「病棟医長に就任した月から、手術症例数が倍増した」

どんな医局にも「三度の飯より手術好き」という人はいる。

しかし、中村教授によると「単に手術がうまいだけというのではなく、それを定量的に科学に落とし込む」能力、力量に優れている由。

然もあらば、京大配下の大学教授戦にも勝ち抜きえたのかしらむ。


就任挨拶では「眼科はデジタル医療において非常に相性がよい分野である」とのことで、大いに肯んずる次第。 FLACS手術なんか、その最たるものだと思う。

術中リアルタイム表示システム ARGOSについて

当院では、乱視矯正IOLを積極的に挿入しています。乱視軸は、座位の患者さん角膜にマーカーをあてて同定を行っています。
ところが、術中に乱視軸を提示することができるシステムがある哉に聴き、調べてみました。

日本の眼科 95:6号(2024) 白内障手術のデジタルマーキングシステム 根岸一乃慶応大教授 から引用。

乱視矯正効果を最大限生かすためには、予定されたTIOLの固定軸に対してできるだけ正確にTIOLを固定することが重要である。

予定固定軸のマーキングは当初はマニュアルで行われることが主流だったが、現在は生体計測データをデジタル化して手術室のユニットに転送し、術者の顕微鏡の視野にオーバーレイ画像を投影するデジタルマーキングシステムも普及しつつある。

現在、国内では主にARGOS Biometer with ImageGuidance(アルコン)、CALLISTO eyeマーカーレスシステム(カールツァイス)が使用されている。

ALCONの担当者、及びALCON社HPによると

  1. ARGOSはALCON社の顕微鏡以外にも装着できる。
  2. 結膜血管の認証精度が他社製品より高い。
  3. 水晶体の白濁が進んだ白内障グレード以上において他社製品と比較して高い眼軸長データ取得率を実現した。

根岸先生の結語は

TIOL挿入の際のマニュアルマーキングとデジタルマーキングの比較に関しては目標軸への固定精度や残余乱視は改善するものの、視力には有意差がないとの報告もある。

どうなんだろー。

AMOテクニスのOdyssey眼内レンズについて

先日の根岸先生の講演で老眼治療多焦点レンズとしてOdysseyが挙げられていました。
J&Jさんの話では、国内でも有名少数施設で先行使用されているということでしたが、仕様の詳細不明。

ネットで調べたところ、以下のようなことがわかりました。

  • 基本的にはシナジーの進化バージョンらしい。
  • AI設計していて、target errorへの許容度が大きいらしい。
  • 回折格子がとがってなく丸めてありハログレーが少なく、スターバーストはほぼ0%らしい。

日本では秋口に発売予定で、シナジーより1万円ほどお高いと伺っております。


ASCRS 2024: George O. Waring IV, MD, shares early results of bilateral implantation with novel IOL technology (ophthalmologytimes.com)

アルコール飲酒と白内障リスク

www.nature.com/articles/s41598-022-24465-2 によると、

People who drank more alcohol were more likely to need cataract surgery.
Even those who drank moderately had an increased risk.

Our study suggests that cataracts may progress even in low frequency and light to moderate drinkers who consume less than 2 drinks (20 g of pure ethanol) per day, compared to that non-drinkers.

飲酒量が多い人は白内障手術が必要になる可能性が高かった。
適度に飲酒した人でもリスクが増加した。

飲酒しない人に比べて、1日あたり2杯(純エタノール20g)(※)未満しか摂取しない低頻度の軽度から中程度の飲酒者でも白内障が進行する可能性があることが示された。


眼科以外の分野でも、

Even a Little Alcohol Can Harm Your Health, Research Shows – The New York Times (nytimes.com) 

The main way alcohol causes health problems is by damaging DNA. 
More recent research has found that even low levels of drinking slightly increase the risk of high blood pressure and heart disease.
“Drink less, live longer” 

と、もはやタバコなみの扱いである。


飲酒には、Jカーブ効果があり「飲みすぎはNGだが、適量ならOK」だったんでわ~~😿
世の中の流れはSober Curiosの方向かしらむ。


※缶ビール5%500ml1本≒純エタノール20gの模様。

老眼診療アップデートを聴講しました。

神戸大学同窓会で、根岸一乃慶応大学教授のお話を聞きました。

保存的治療については、老眼治療の新しい点眼薬 とほゞ同じくでした。

外科的治療は、多焦点眼内レンズ一択とのこと。
※キャプチャー画面の提示は厳禁とのことなので、内容のみ提示します

  1. 老眼診断に最適な近方視力は0.4ではなく、1.0である。
  2. 多焦点レンズのtargetは球面誤差±0.25D以内、乱視誤差-0.5D以内
  3. 眼位異常(特に、内斜視・上下斜視)は術後不満が出やすい。
  4. ドライアイも不満が出やすいのであらかじめ治療しておく。
  5. アイハンスは、70歳未満の若年白内障患者では、中間視力、近見視力の回復が得られやすい。→アイハンス採用するなら若い方が良い。
  6. 術後の不満に直結するのは①術後の霞み、コントラスト感度の低下②遠方視力が出ない③グレハロで、中間視力近見視力は無関係である。

上記4、5は、当院でも要注意かな。

近視予防週間です。

BHVIから5/13~5/19は近視予防啓蒙週間ですとのお知らせがあり、関連記事を読みました。


以前はやや怪しい印象を持っていたred light治療でしたが、注目を浴びつつある印象です。

Red Light Therapy for Myopia: Merits, Risks, and Questions – Review of Myopia Management (reviewofmm.com) を要約すると、

1日2回、3分間赤色光を見るだけなので親子にとって望ましい選択肢になりうる。
懸念すべき点は
1.長期にわたる安全性が担保されていない。
2.どのような機序によって、近視抑制ができているのかが解明されていない。

「有効な近視抑制手段かどうかについては、さらなる研究が必須」という結論でした。


私的感想

  1. red light治療が全面的に承認されている感は未だしである。
  2. violet lightかred lightか論争はサプリメント議論に似る。サプリより食物が大事とおなじで、太陽光線を浴びるのが一番では?

 

iFaceのZoom講義を受けました

iFace本社はカナダですが、製造はアルゼンチンかも?で同国からのZoom配信。
👉アルゼンチンは美容大国らしい。

 

アラガンの実技演習は既に受講しており、今回はお手入れとか、注入物の処理みたいな話でした。


ただ、男性のアルゼンチン英語は、ほとんど分からんかったとです。
女性の方はまだ分かる。。

当院にくる外国の方にもいえるが、英語が母語でない場合女性のしゃべくりの方が聴きとれる。
なぜか、話も疎通する。

コニュニケーションに関する言語中枢は、Femaleがかなり優秀なんでは?と感じた次第。


●取り扱い説明書

●S1 iFaceSimulator VIDEOS:

近視進行を遅らせるDIMSレンズ眼鏡の効果

日本の眼科2025 p.254~から引用します。

近視治療の代表的なものとしてはOrthokeratology、低濃度アトロピン点眼、多焦点コンタクトレンズ、累進レンズ眼鏡などがある。
この中で安全性からいえば眼鏡によるものが一番と思われるが、従来Orthokeratologyやアトロピン点眼と比べるとその効果は弱いとされていた。

数年前からHOYA株式会社ビジョンケア部と香港理工大学が開発したDIMS(Defocus lncorporated Multiple Segments)レンズという近視進行抑制眼鏡が海外で臨床試験され効果が報告されている。

この新しい眼鏡について調べたところ、DIMS群と単焦点群で

  • DIMS群ですべての観察期間で有意に近視進行が遅れた。
  • DIMS群では近視が弱いほうが進行も緩やかだったが、単焦点群では近視が弱いほうが進行が速かった。

以上から

「DIMSレンズ眼鏡は、近視が弱いうちに装用すると効果がある」と結論付けています。

以前にも述べたようにDIMS眼鏡はビミョーな印象もあるけれども、簡便性ゆえに相変わらず研究が続けられているようですね。

上記のレンズは日本では未発売ということなのでHOYAさんに聞いて、ここで報告します。


2024/6/19追記

上記の件について、HOYAから以下のように教えていただきました。

日本国未承認及び今後の展開が未定であると言ことで具体的な資料の提示は出来ません。ただし、既に、海外で展開している内容がインターネットに出ておりますのでご案内させて頂きます。

Miyosmart _ HOYA Vision Care
https://www.hoyavision.com/vision-products/miyosmart/

HOYAビジョンケアが世界初のメガネレンズ「MiYOSMART」の6年間の追跡臨床研究結果を発表
https://kyodonewsprwire.jp/release/202205060845

HOYA ビジョンケアが欧州での「 MiYOSMART 」の 1 年間の研究結果を発表
https://kyodonewsprwire.jp/release/202310312068

特集:近視 Defocus Incorporated Multiple Segments (DIMS) 眼鏡レンズ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnjvissci/40/4/40_40.99/_pdf/-char/ja

小児における近視抑制治療の最前線(平岡 孝浩) 記事一覧 医学界新聞 医学書院
https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2022/3480_04

オルソケラトロジーのデータ表

他院からオルソケラトロジーの引継ぎでこられた患者さんが、以下のようなデータ票を持ってこられました。

よくできているので、早速当院でも採用させていただき、以下のようなエクセルフォーマットを作りました。


今後、当院のオルソケラトロジー外来を受診された患者さんに配布する予定です。